12月1日は「映画の日」、今日から師走ですね。毎月1日に割引のある映画館も多いなか、「映画の日」と言われるのは今日12月1日なのだそう。
映画の中でも、直接的・間接的に料理や食のシーンが印象に残ったり、味や匂いの記憶がふとした瞬間に記憶の断片を呼び起こすシーンが描かれることがあります。
その中で、映画の中で一種の小道具(装置)的に登場する「フランスの味」をキーワードに映画と絡めて「フランス語のおいしい本屋」の本をピックアップしてみました。
映画の中のフランスの味
『モンソーのパン屋の女の子』(1963)
La boulangère de Monceau
パリ17区モンソー(Monceau)のパン屋の店員の女性と彼女をナンパしたい青年がサブレを買いにやってくる話。
パン屋で販売されているざっくりした食感のサブレは(= Sablé de boulanger / パン屋のサブレ)などと呼ばれることも多いです。
『クスクスの粒のひみつ』(2007)
LA GRAINE ET LE MULET
チュニジア系移民の日常にはびこる家族問題を描いた話。
クスクスは、挽き割りのデュラム小麦粒で、それを使った料理もクスクスと呼ばれます。
『レミーのおいしいレストラン』(2007)
Ratatouille
シェフを夢見るネズミと、料理が苦手な見習いシェフの不思議なコンビが、パリのレストランを舞台に繰り広げるお話。原題のRatatouille(ラタトゥイユ)は、南フランスのポピュラーな郷土料理。
『僕を探しに』(2013)
Attira Marcel
シルヴァン・ショメ監督の長編映画で、紅茶とマドレーヌが幼い頃の記憶を呼び戻す重要な装置となって、不思議な世界が展開する話。マドレーヌは、コメルス発祥のフランス菓子です。
la memoire du gout souvenirs et recettes de chefs
『ブルゴーニュで会いましょう』(2015)
Premier Crus
ブルゴーニュのワイナリーを舞台に繰り広げられる家族の物語。
Pays, vins et fromages en RHONE-ALPES
『アランデュカス 宮廷のレストラン』(2017)
La quete d’Alain Ducasse
フランス料理界の重鎮アラン・デュカスの華やかなレストランの舞台裏を描いた話。
La cuisine de Ducasse par Sophie
昔みた映画のなかで、個人的に印象に残っているのが『モンソーのパン屋の女の子』映画上映会イベントで振る舞われた、いがらしろみさんの自家製サブレ。映画にでてくるパン屋のサブレをイメージした大きめの1枚で、粉の風味とざくっとした食感に魅せられたのを覚えています。
さて、昨日11月30日は、「フランス語のおいしい本屋」をひっそりと開店した日でした。(過去記事に書いてあったので、思い出しました。。)
相変わらずの細々更新となりますが、どうぞ気長に見守っていただけると幸いです。
une bonne journée à tous