【季節のフランス菓子】コロンビエ Le colombier, un gâteaux pour la Pentecôte

Pentecôteのお菓子、Colombier。オレンジとレモンのコンフィを加えました。

キリスト教の移動祝日のひとつ la Pâques/復活祭から40日後にあたる木曜日が、l’Ascension/キリスト昇天祭で、復活祭から50日後(7週目の日曜日)にあたる日が、la Pentecôte/聖霊降臨祭。その翌月曜日がLundi de Pentecôte(ランディ・ド・パントコート)でフランスでは祝日になります。

la Pentecôte/聖霊降臨祭」の日にゆかりの深いお菓子が、 Le colombier/ コロンビエで、聖霊降臨祭の時期だけ食べられる伝統菓子です。

2021年は、先週5月13日がl’Ascensionで、la Pentecôteが5月23日にあたります。

 

プロヴァンス地方の la Pentecôteのお菓子 Le colombier コロンビエ

南フランス/プロヴァンス地方を中心とした地域で、Pentecôteのお菓子として作られる郷土菓子が、「 Le colombier/コロンビエ 」です。
Marseille/マルセイユが発祥の地と伝えられ、別名Gâteau de la paix (ガトー・ド・ラ・ペ)や Gâteau porte-bonheur(ガトー・ポルト・ボヌール)と呼ばれることもあります。
フルーツのコンフィ(砂糖漬け)で有名な南仏らしく、プロヴァンスの美味しいメロンやオレンジのコンフィをローマジパンのリッチなアーモンド生地に加えて、楕円形に焼き上げたお菓子です。

コロンビエ、どんなお菓子?

ローマジパンに卵とフルーツコンフィを加えたリッチなアーモンド生地を、アーモンドダイスやアーモンドスライスを貼り付けた型に流し込んで焼き上げます。仕上げに表面にアプリコットジャムを塗り、ラムやキルシュ風味のグラス・ロワイヤルを上掛けします。

 

生地 Pâte d’amande / パート・ダマンド
特徴 フルーツコンフィを加えたアーモンドリッチな生地
季節・行事 La Pentecôte(パントコート/聖霊降臨祭)
Pâques(復活祭)から7週目の日曜日

生地の中には、colomb(コロンブ)という陶製の鳩のオブジェを入れて焼き上げます。切り分けたお菓子にコロンブが入っていた人は、« Qui la Colombe trouvera, joie et bonheur aura » 幸運が訪れると言われています。
(このあたりのお話は、la Galette des roisのフェーブにも通じるものがありますね!)

南仏プロヴァンス地方の郷土料理本

南フランスを中心に、プロヴァンス地方の料理本を3つご紹介。

 

今年は、例年になく梅雨入りが早いと予想されています。じめじめとした雨を避けて、室内で過ごすことが増える際の読書や、6月の父の日の贈り物などに、フランス語の料理本を選んでみてはいかがでしょうか。
(母の日も、日本では5月第2週目の日曜日ですが、フランスでは5月最終週の日曜日なので、まだまだ間に合いますよ。)

 

Bonne journée à tous
それでは、皆様よい1日を

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