キリスト教の移動祝日のひとつ la Pâques/復活祭から40日後にあたる木曜日が、l’Ascension/キリスト昇天祭で、復活祭から50日後(7週目の日曜日)にあたる日が、la Pentecôte/聖霊降臨祭。その翌月曜日がLundi de Pentecôte(ランディ・ド・パントコート)でフランスでは祝日になります。
2023年は、l’Ascensionは5月18日、la Pentecôteは、5月23日です。
la Pentecôte/聖霊降臨祭」の時期だけ食べられる伝統菓子が、 Le colombier/ コロンビエです。
プロヴァンス地方の la Pentecôteのお菓子
Le colombier コロンビエ
南フランス/プロヴァンス地方を中心とした地域で、Pentecôteのお菓子として作られる郷土菓子が、「 Le colombier/コロンビエ 」です。
Marseille/マルセイユが発祥の地と伝えられ、別名Gâteau de la paix (ガトー・ド・ラ・ペ)や Gâteau porte-bonheur(ガトー・ポルト・ボヌール)と呼ばれることもあります。
フルーツのコンフィ(砂糖漬け)で有名な南仏らしく、プロヴァンスの美味しいメロンやオレンジのコンフィをローマジパンを使ったリッチなアーモンド生地に加えて、楕円形に焼き上げたお菓子です。
コロンビエ、どんなお菓子?
ローマジパンに卵とフルーツコンフィを加えたリッチなアーモンド生地を、アーモンドダイスやアーモンドスライスを貼り付けた型に流し込んで焼き上げます。仕上げに生地表面にアプリコットジャムを塗り、ラムやキルシュ風味のグラス・ロワイヤルを上掛けします。
生地 | Pâte d’amande / パート・ダマンド |
特徴 | フルーツコンフィを加えたアーモンドリッチな生地 |
季節・行事 | La Pentecôte(パントコート/聖霊降臨祭) Pâques(復活祭)から7週目の日曜日 |
生地の中には、colomb(コロンブ)という陶製の鳩のオブジェを入れて焼き上げます。切り分けたお菓子にコロンブが入っていた人は、« Qui la Colombe trouvera, joie et bonheur aura » 幸運が訪れると言われています。
(このあたりのお話は、la Galette des roisのフェーブにも通じるものがありますね!)
南仏プロヴァンス地方の郷土料理本
南フランスを中心に、プロヴァンス地方の料理本を3つご紹介。
今年は、la Pentecôteとフランス版の母の日(5月最終週の日曜日)が同じ日に重なっています。贈り物に、フランス語の料理本はいかがでしょうか。
Bonne journée à tous
それでは、皆様よい1日を
avec 1 œuf アヴェッカヌフ
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