muguetはフランス語で「スズラン」
5月1日はメーデー、フランス語では「fête du travail (フェット・ドゥ・トラヴァイユ)、muguetはフランス語で「すずらん」の意味です。
この日は、フランスでは「jour de muguet / スズランの日」としても知られていて、スズランを贈られた人には幸運が訪れると言われることから、
親しい人などにスズランの花束を贈る風習があります。
この日は、花屋以外でもスズランの花を売ることが許されているため、花屋さんの軒先や道路脇など、あちらこちらにスズランの花束を売る即席の屋台が登場します。
すずらんをプレゼントすることになった起源は、16世紀半ばまで遡ります。
なぜ、5月1日にすずらんを贈るの?
フランスでは1560年5月1日にある場所を訪れた際にスズランの花を贈られたことに感銘を受けたシャルル 9世が、1561年、宮廷の女性たちに「幸せと健康のシンボル」のすすらんを1本づつ贈り、それから毎年春には宮廷の女性にスズランの花を贈るようになったエピソードに由来していると伝えられています。
その後、1800年代終盤、歌手フェリックス・マイヨール(Félix Mayol)がパリ公演初日に友人から贈られたスズランを胸に飾り成功を収め、この風習が再び注目されるきっかけとなりました。また、名声を得た服飾デザイナーが、顧客や従業員にスズランを贈ったことでもその風習が段々と一般にも広がり今に至っているのだそう。
5月1日のスズラン、だれでも販売できる?
5月1日は誰でもスズランの花束を販売できる日とされていますが、販売時に守るべきルールも定められています。
- 森で摘んだ野生のスズランは根をつけない切り花に限定する
- スズランだけをひと枝束ねる(他の花やラッピングを加えない)
- 花屋さんの近くでは販売しない(法令で決められた距離を保つ)
- テーブルや陳列棚、椅子などの大がかりなディスプレイは設置しない
- 危険行為や通行人に迷惑をかける行為は控える
ルールを守らなければ、最悪の場合には罰金刑や6ヶ月以下の禁錮刑の対象になりえるのだとか。
スズランを贈られた人は、次の年まで幸せと健康が続くともいわれていますが、
なかでも、1本のスズランに13の花がついていたら、
“幸運の女神がほほ笑んだ” のだとか。
Le 1er mai, c’est la fête du travail, mais aussi le jour de muguet.
En souhaitant de bonheur et santé à vous !