【フランスの揚げ菓子】マルディグラのベニエ les beignets pour Mardi Gras

 

キリスト教の伝統的祝祭のひとつ、マルディグラ (Mardi Gras)。 毎年日にちが変動する移動祝日で、2023年は2月21日(火)がマルディグラにあたります。

マルディグラ Mardi Grasの由来とキリスト教の伝統的祝祭

7日間続くカーニバル(謝肉祭)の最終日の火曜日にあたるのが、「マルディグラ(Mardi Gras)」で、マルディグラ(Mardi Gras)は、マルディ(mardi=火曜日)+ グラ(gras=脂)、フランス語で「mardigras 肥沃な火曜日」を意味します。
マルディグラが終わると、翌日水曜日のメルクルディ デ サンドル(mercredi des cendres=灰の水曜日)から復活祭(Pâques)前日(Samedi saint=聖土曜日)までの、カレーム(Carême)といわれる日曜を除いた40日間の節制期間に入ります。
2023年は4月9日(日)が復活祭(Pâques)で、翌月曜日がLundi de Pâquesでフランスでは祝日となります。

 

マルディグラの定番菓子といえば、揚げ菓子のベニエ Beignets

節制期間を前に、小麦粉や卵・バターなどの食材を無駄なく消費するため、(昔は栄養をつける意味合いもあったようです)マルディグラには、クレープや「Beignet / ベニエ/ ベニェ」など油を使った揚げ菓子を食べることが習慣になったと言われています。

ぷっくりした揚げ菓子にたっぷりの粉糖をかけて photo ©avec1oeuf

 

マルディグラ/カーニバル期間に欠かせないお菓子、Beignet ベニエ/ベニェは、揚げ菓子の総称で、フランス各地に似たお菓子がありますが、地域ごとに呼び名がや製法などが少しづつ異なります。
例えば、リヨンの伝統的なマルディグラの揚げ菓子は、ビーニュ(Bugnes lyonnaises)、その他の地方では、メルヴェイユ(Merveilles )オレイェット(Oreillettes)などがよく知られています。

揚げ菓子 les Beignets 地方名・都市名 特徴など
les Bugnes
ビーニュ
Lyon リヨン イースト発酵生地使用
les Merveilles
メルヴェイユ
Beaurdeux ボルドーなどフランス南西部 切れ目の入った菱形や、手綱結びのように成形
les Oreillettes
オレイエット
Provence 南仏プロバンス地方 平たい長方形やひし形に成形
les genses de Carnaval ガンズ Nice 南仏ニース 平たい長方形などに成形
les Pets-de-nonnes
ペ・ド・ノンヌ
Pets-de-nonnesは「尼さんのおなら」の意味 一口大のシュー生地を油で揚げたお菓子

 

シュー生地の揚げ菓子、ペ・ド・ノンヌ(pets-de-nonnes)

マルディグラの揚げ菓子の生地は、卵・砂糖・油脂分(バターやオリーブ油など)に粉(小麦粉)、イーストやベーキングパウダーを加えたものが基本ですが、風味づけにオレンジの花の水やレモン・オレンジの皮を加えるものがあったりと、その土地ごとの味の特徴があるようです。

 

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