
フランス北東部のグランテスト地域圏、アルザス地方のクリスマス菓子「ベラヴェッカ」
12月も中旬に差し掛かり、早いものでクリスマスまであと2週間あまりです。お歳暮やクリスマスの贈り物、お正月の準備etc. などに忙しい時期、くれぐれもご自愛ください。
クリスマス時期ならではのお菓子が「シュトーレン/Stollen」や「Bûche de Noël/ブッシュ・ド・ノエル」。
ブッシュ・ド・ノエルは、古典的なレシピでは、チョコレートガナッシュやモカ風味のバタークリーム/ crème au beurre au café(またはマロンクリーム/ crème au marronなど)でデコレーションしたビスキュイ生地のロールケーキで、Bûche=薪の形(丸太、切り株)を模したものです。

クリスマス時期のフランスの食あれこれ
フランスの地方に目を移すと、アルザス地方に関連の深いお菓子にはブレデル、シュトーレン、クグロフ、ベラヴェッカなどがあり、南フランスのプロヴァンス地方では、クリスマスに13のお菓子を用意する伝統もあるようです。

アルザス地方のお菓子 ベラベッカ(ベラヴェッカ)
アルザス地方のベラベッカは、たっぷりのドライフルーツ(ドライイチジク、プルーン、オレンジやレモンのコンフィ)やアーモンドを少量のパン種生地でつなぎ焼き上げたスパイスの効いたお菓子で、“洋梨のパン / pain de poires”という呼び名もあるように、セミドライの洋梨を入れるのが伝統的な味のようです。
シュトーレンほどではないものの、少しづつ注目度も上がってきているよう。


アルザス地方のクリスマスのお菓子ベラベッカ/ベラヴェッカ Berawecka、(写真は焼成前の成形)。 たっぷりのドライフルーツとホールアーモンドなどが入った焼き菓子です(今回作ったものはナッツ類抜きで手のひらサイズの大きさです)。
フランス北東部アルザス、南フランスのプロヴァンス、パーティーレシピなどに関連するフランス語料理本をいくつか紹介します。2024年の年末年始は、フランス語レシピ本片手に新たな味を発見してみるのはいかがですか?
la memoire du gout souvenirs et recettes de chefs
Secrets de Pâtissiers collection 1001 secrets
Ma cuisine en Provence Patricia Wells
Cuisine et vins de France DEC-JAN / No.107
Cuisine et vins de France DEC-JAN / No.95
Bonne journée