クリスマスから40日後にあたる2月2日は、La Chandeleur (聖燭祭)というキリスト教の祝日になります。
フランスでは、Chandeleurとゆかりの深い食べ物が、小麦粉ベースの生地を薄焼きにした“Crêpes(クレープ )”です。
クレープを食べる由来など、過去の記事で紹介していますので、よかったらそちらもご参照ください。
クレープの本場、フランス北西部ブルターニュ地方
クレープで思い浮かべるのは、フランス北西部のブルターニュ地方。
実際にブルターニュ地方を旅すると、頻繁に「Crêperie(クレープリー)」を見かけます。そば粉ベースの「Galette(ガレット)」は食事用に、小麦粉ベースのクレープは主にデザートに食べられることが多いようです。
そば粉食がこの地方に普及したのは、その昔、ブルターニュ公国の時代にアンヌ王女が飢饉に備える目的で「そば栽培」を無税にすることで奨励したのが始まりと言われています。当時は、そば粉よりも贅沢品だった小麦粉で作られたクレープが、デザートとして食されるようになったよう。
パリのモンパルナス付近にクレープ屋が多いのはブルターニュ方面に向かうTGVの発着駅がモンパルナス駅だったことから、この周辺に定住した地元出身者がクレープリーを開業し、郷土食を求め人々が集う場として集落が広まった説、などがあるよう。
クレープの作り方(フランス語&日本語)
クレープは、小麦粉に牛乳や卵を加えた生地「パータ・クレープ(Pâte à crêpe)」をベースにつくります。焦がしバター「ブール・ノワゼット(beurre noisette)」を加えることでふくよかな味に仕上がります。
作り方をイラストにまとめてみたので、お好きなレシピで楽しんでみてはいかがですか。
クレープを作った後の、小さな悩みのタネは、「何をつけて食べるか」問題。
塩キャラメル、コンフィチュール、チョコレート、はちみつ etc. ひと手間かけて、オレンジやコアントローを合わせて クレープ・シュゼット風などなど。
シンプルに砂糖とレモン汁の組み合わせも良いですね!
Bonne journée
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